Permaculture is a way of life and a way of being.
SEEDCECLEを始めるにあたり、
パーマカルチャーと触れるのは必然的な流れのようだった。
パーマカルチャーは1978年、
オーストラリア・タスマニア大学のビル・モリソンとデビット・ホルムグレンによって提唱される。
Permanent(永続性)+Agriculture(農業)+Culture(文化)
「永続可能な農的ライフ」
オーストラリアから急速に広がり、その波はやがて日本にも届く。
1996年、国内で唯一の拠点パーマカルチャーセンタージャパンが設立。
代表の設楽清和さんは日本におけるパーマカルチャーのパイオニアであり、文化の普及にも力を尽くしている。
私は水曜ボランティアで参加させていただいたのですが、
施設や農場にはそこかしこに循環するためのヒントが隠されていて、
設楽さんのお言葉含め、常時アンテナ立ちっぱなし。
この日はノルウェーからのゲストとご一緒させていただきました。
施設前に流れる川から水を引く浄化システム
落ち葉を発酵させてつくるコンポスト(土壌改良材)
発酵熱も生かした温室はほんのり暖かい
多種多様な作物を育てる農場にはニワトリが放し飼いされており循環の一部を担う
木炭をつくる窯
セルフビルドのアースバックハウスは種の保管庫に
設楽さんは言う。
「とにかく土が大切。
現代の農業の多くの場合は肥料をやりすぎてバランスを崩し、植物が不健康に弱ってくるから虫や病気を寄せ付けてしまう。
健康な土で元気に育っている作物なら虫は適度にしかこないんですよ。
土の中には多くの微生物が生きていて、それをどう生かすか、住みやすくするか。
そう自然の側にたって生命がどう巡っているかを考える。
雑草だって土を守る大事な役割をしている。
健康な土づくりをしていればそれにあった共生する雑草しか生えてこない。」
そういえば設楽さんの農場は草で覆われ土が露出している場所が見当たらない。
土はほとんどが微生物だから太陽の光にさらされると死んでしまうのだそう。
作物を植えたあとにはそっと草をかけてあげている。
「そこに生えている草だって、美味しそうと思ったら食べてみりゃいいんだよ。
本能で美味しそうと感じたのなら、今の体に必要な栄養がはいっているんだから。」
...目から鱗だった。
雑草と勝手に呼んでいるのは人間の方で、この草だって一つの生命なのだ。
生命をいただくから、いただきます。
私たちは日々自然から恵をいただき、それが体の一部となり生かしてもらっている。
そうしてもらったエネルギーを地球や他の生命を豊かにするために使えているかどうか。
地球の一員として豊かさを循環する暮らし、それがパーマカルチャーなのだ。
最後に聞いた。設楽さんが常々大切にしていること。
「命を生かすこと」
この一言で全てが包まれた。
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