世界に誇る尾州毛織のこと
「尾州産地」とは、
愛知県一宮市、稲沢市、津島市、愛西市、江南市、
名古屋市及び岐阜県羽島市、各務原市(かかみがはらし)周辺を言います。
この地方で昔から農業はじめ織物を中心とした繊維産業が盛んになったのは、
桑畑(養蚕の絹)、綿花畑(綿糸)に良い土壌や、
糸・織物の染色加工や仕上げ整理に適した軟水等、
木曽川の豊かな水と肥沃で温暖な濃尾平野の恩恵があったからとも言えます。
又、高湿度の蒸し暑いこの土地は、
ウールのもつ水分量とちょうど同じ60~65%の湿度を保つことができ、
ウールがとてもリラックスした状態になるそう。
それで、毛織物がこの地域で次第に発展して行きました。
尾州ウールは イタリアのビエラ、イギリスのハダースフィールド、
日本の尾州が世界三大生地産地と称されるほど。
平安時代以前から始まる愛知県一宮市の繊維産業は、約1300年の歴史を持ち
尾州地域内ですべての工程が分業・協業されているのが特徴。
企画や織り・編みを行う企業は親機(おやばた)と呼ばれ、
その協力工場を子機(こばた)という。
紡績、撚糸、染色、製織、整理まで、工程ごとに幅広い企業から成り立ち、
それぞれに技術が培われています。
その高い技術は家内工業の小さな機織り工場によって支えられていました。
お父ちゃん、お母ちゃん、 おばあちゃんの3人で営んでいるから
「三ちゃん機屋」
バブル期をピークに
6000軒ほどあった「三ちゃん機屋」も
いまは350社くらい。
30年で20分の1程度になりました。
繊維の町として栄えた愛知県一宮市には、
のこぎり屋根の工場跡が所々に残っています。
その特徴ある屋根の上部に設けられた窓は、ほとんどが北向き。
北採光だと、直射日光は入らずに室内は明るく、
光は安定していて、糸の色や状態の確認に適していたのだとか。
余談ですが、モーニングが広がったのもこの土地ならではで...
ー三ちゃん機屋のお父ちゃんは、 だいたい朝6時頃に起きて、
織機に糸をかける仕事を始め、 その糸を織るのがお母ちゃんの仕事。
ですからお母ちゃんが仕事をはじめると、 お父ちゃんは一服するために喫茶店に行くんです。
当然お母ちゃんには朝ごはんを作る余裕はない。
そこで、お父ちゃんが喫茶店のマスターに 「なんかないの?」って言う。
それが東海地方にいまもたくさんある、 モーニングのはじまりです。
「中伝毛織」は一宮でも最大の工場で、織り機と、丸編み機の両方があり、
丸編み機はシングルとダブル、ジャガード機も取り揃えています。
整理から補修工場までありますが、地域との連携で分業制をとっています。
こうして発展してきた一宮の技術をお借りして
armアーミィのSmart
メリノウールとエジプト綿のWフェイスの生地制作に入りました。
まずオーストラリア産のウールの紡績から始まり
撚糸、染色加工と進みます。
size04 ¥10800
日本人の体型に合わせたシルエットに太めのVネックで
きちんとスタイルにも
カジュアルにも使え
様々なシーンでお使いいただけます。
この開発に携わっていただいた
中伝さんに
改めて感謝申し上げます。
そしてこの素晴らしい技術を与えてくださった
尾州の生地作りがこれからも永く続いていきますように。
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